糖尿病ニュース
2019/12/02

【最新 糖尿病ランキング】 1位は神奈川県、ワースト1位は?

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こんにちは。ヘルスナビゲーターのたまきです。

今回は、最新の「全国糖尿病死亡率ランキング」について、こんな記事をご紹介いたします。

糖尿病の最新全国ランキング ベストは神奈川県 ワーストは・・・

厚生労働省が発表している「人口動態統計月報年報」の最新版(2018年)が今年も公開され、県別の糖尿病による死亡率(対人口10万人)が明らかになりました。

やはり自分の住んでいる県の結果は気になりませんか?また、ランキング上位の県の取り組みには、糖尿病リスク改善のヒントが隠されているかもしれません。そういったヒントは、ぜひ今後に生かしていきたいですよね。

それではさっそく見ていきましょう!

全国ベスト1位は【神奈川県】、ワースト1位は【青森県】

最新の調査結果では、対人口10万人に対する糖尿病死亡率がもっとも低かったのは、神奈川県の7.8人。全国平均を大きく下回り、ワースト1位の青森県の半分以下にとどまっています。2位は愛知県(7.9人)、東京都(8.8人)と続き、前年とほぼ同じ順位でした。

一方、糖尿病死亡率が20.2人の青森県が全国平均の11.4人を大きく上回り、全国ワースト1位。ワースト2位は徳島県(17.9人)、3位は香川県(17.8人)と続きます。

【青森県】の糖尿病死亡率が、最も高いのはなぜ?

青森県は、「健康あおもり21(第2次)」で生活習慣病の発症予防と重症化予防に取り組んできました。しかし、糖尿病死亡率は4年連続で全国ワースト1位となっています。それはなぜでしょうか。

青森県は、糖尿病により引き起こされることの多い脳卒中や心筋梗塞による死亡が多いと言われています。理由として「食塩摂取量が多い」「多量飲酒者が多い」「喫煙率が高い」といった気質・文化や、「雪国ゆえの運動不足からの肥満」や、「健診受診率の低さ」なども影響しているのです。

また青森県で2006年度に行った糖尿病調査の結果では、次のような実態が浮かび上がりました。

・全国と比べて糖尿病の病状が進行したケースが多い

・病状が重篤化してから生活習慣を改善したり、情報を収集している患者が多い

・3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)を発症している患者の割合が全国と比べて高い


糖尿病の病状が進行すると、失明や人工透析といった合併症も引き起こされ、患者のQOL(生活の質)の著しい低下や、医療経済への大きな負担が生じます。合併症を防ぐために必要なのは、糖尿病の早期発見や適切な治療の継続です。

このことから、県は2017年に県医師会、県糖尿病対策推進会議とともに協定を締結し、糖尿病性腎症重症化予防に向けた取り組みを推進するためのプログラムを策定しました。2018年からは、県民の糖尿病予防や重症化予防についての意識向上のために「あおもり糖尿病川柳コンテスト」を実施。第1回の最優秀賞は「薬より ”食”で下げよう 血糖値」でした。第2回の受賞作品は、11月14日の「世界糖尿病デー」に発表されています。ぜひチェックしましょう!

ベスト1位【神奈川県】はどんな取り組みをしている?

一方、ランキングベスト1位の神奈川県では「神奈川県糖尿病対策推進プログラム(かながわ糖尿病未病改善プログラム)」を2019年に策定し、次のような取り組みをしています。

・市町村の保険者や医療機関が連携し、糖尿病の重症化のリスク保有者を把握し、必要に応じた受診勧奨や保健指導を行うことで、糖尿病の重症化を防止する

・腎機能悪化に留意し、糖尿病性腎症への移行や人工透析への移行を防止する

・糖尿病の重症度をふまえて情報提供を行い、広く知識啓発をはかる

・医療機関や地域の連携の促進により、さまざまな糖尿病合併症の予防をはかる


また、かかりつけ医や糖尿病専門医などとの地域での連携を促進するため、「糖尿病連携手帳」の普及に取り組み、「地域連携クリティカルパス(※)」の普及に向けたモデル事業を実施してきました。
※「地域連携クリティカルパス」とは、急性期から回復期を経て、早期に自宅に帰れるよう作成した診療計画を、治療を受ける全ての医療機関で共有して用いるものです。

さらに「未病」を「ME-BYO」と表記して、糖尿病や合併症予防に取り組む活動も積極的に推進しています。お薬情報や健康情報などをパソコンやスマートフォンを通じて管理できるアプリ「マイME-BYOカルテ」も配信、いずれは全ての人が適切な予防・治療・リハビリなどの保健医療サービスを、必要な時に支払い可能な費用で受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の実現を目指しているそうです。

死亡数の死因上位は糖尿病との関連が深い

「2018年人口動態統計月報年報」で、死亡数の死因順位の上位に挙げられているのは、どれも糖尿病と関連の深い疾患です。

1位:悪性新生物(がん) 386,643人
2位:心疾患 208,210人
3位:脳血管疾患 108,165人

 

糖尿病が原因の死亡数は14,170人と多くはありませんが、実際に糖尿病(高血糖)や高血圧が悪影響をもたらし、心疾患や脳血管疾患に進展するケースが多くあり、最近の研究では、糖尿病はがんの発症リスクを上げることも明らかになっています。

糖尿病の治療の目的は、糖尿病合併症である網膜症・腎症・神経障害・冠動脈疾患・脳血管疾患・末梢動脈疾患を防ぎ、健康な人と変わらない寿命と、日常生活の質(QOL)を維持することです。

今回の調査結果からも分かるように、実現するためには地域ぐるみの対策が必要といえそうですね。神奈川県が推進している「地域連携クリティカルパス」や「マイME-BYOカルテ」のように、糖尿病患者を放置せず、適切な治療を継続できるような仕組みができると全ての患者に目が届きやすくなり、死亡率も改善するかもしれません。取り組みが広がっていくことを期待したいですね!


 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
糖尿病の最新全国ランキング ベストは神奈川県 ワーストは青森県 - 2019年09月04日
https://dm-net.co.jp/calendar/2019/029466.php
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