糖尿病ニュース
2018/09/03

保育園でも「ベジファースト」?東京・足立区の糖尿病対策とは

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こんにちは。ヘルスナビゲーターのたまきです。

今回は「東京・足立区の糖尿病対策」について、こんな記事をご紹介いたします。

「ベジファースト」で糖尿病対策 東京・足立区の取り組みが奏功

みなさんは「ベジファースト」、意識していますか?今までの記事でも、何度かその効果についてはご紹介しましたね。

ですが、どちらかというと「大人」の健康やダイエット対策というイメージが強いのではないでしょうか。東京・足立区では大人から子どもまでを対象にした糖尿病対策に力を入れているそうで、成果も出ているようです!

「ベジファースト」効果?野菜摂取量が増加

足立区民の健康寿命は、都平均より約2歳短く(2015年調査)、その一因となっているのは、2型糖尿病などの生活習慣病だそうです。また足立区は「糖尿病に関わる医療費」が23区ワースト。被保険者1人あたりの糖尿病の医療費は都平均より263円高いのです(2016年調査)。糖尿病が区民の健康寿命を短くしている最大の要因といえそうですね。

そこで足立区では「糖尿病対策」に重点を絞り、「糖尿病対策アクションプラン」を策定しました。

・区民に糖尿病が多いこと
・糖尿病対策で重要な野菜の摂取量を増やすこと

この2つを打開するため、「あだちベジタベライフ~そうだ、野菜を食べよう~」を掛け声に、野菜が食べやすくなる環境づくりを進めています。

その成果が出て、2015年の調査では、区民が1日に摂取する野菜の量が一昨年に比べてミニトマト1個分相当増加しました。

小児期から「ベジファースト」 子どもの肥満が改善

区では、区教育委員会、東京医科歯科大学、国立成育医療研究センター研究所と共同で行った「足立区子どもの健康・生活実態調査」の結果をまとめました。

区によると、肥満は2型糖尿病の原因になり、動脈硬化から心筋梗塞・脳卒中のリスクを高めるのだそう。動脈硬化は子どものころから進行し、肥満は成長してからも影響が大きいので、小児期からの対策が重要であるとのことです。

また、野菜から食べることで、2型糖尿病や肥満の予防・改善につながるので、幼児期から「一口目は野菜から」と呼びかけも行っているそうです。

区立小学校1年生を対象にした調査によると、2015年度に比べ今年度は「肥満傾向にある児童の割合」が男子0.2ポイント、女子0.9ポイント、それぞれ改善したそうです。

「足立区では学校や保育園・幼稚園でも、野菜を最初に食べ『ベジファースト』を推進していることが成果に結びついている」と、区はいいます。

「野菜から食べる」と答えた児童は2015年度より4.3ポイント改善、「野菜から食べる」と回答した保育所の児童の肥満傾向は2.5%で、「それ以外から食べる」と答えた児童より4.7ポイント低い結果となりました。

保護者の調理技術が子どもの肥満に影響?

子どもの肥満傾向には家庭環境も大きく影響することを知っていましたか?

調査では、保護者の調理技術が低いと、子どもの肥満傾向の割合が高いことが分かりました。

※家庭で保護者が「野菜や果物を皮をむく」「野菜や肉の炒め物をつくる」「味噌汁をつくる」「煮物をつくる」といった調理をよく行う場合は調理技術が高いとみなします。

その結果、肥満傾向児の割合は、保護者の調理技術が高いと4.4%、低いと6.9%に上昇しました。

また、問題行動や逆境を乗り越える力(レジリエンス)にも影響することも分かりました。保護者の調理技術が高い方が子どものメンタル面での強さも高いそうです。

東京医科歯科大学国際健康推進医学分野の藤原武男教授らは、調査結果を分析して、「家庭で調理された食事を食べている子どもは、肥満傾向が少ないだけでなく、メンタルヘルスも良い傾向がある」ことが分かったといいます。

また「家庭での調理技術が高いと、野菜の摂取頻度が高まるからだと考えられます。親の調理技術を高めるような政策によって、家庭で調理する機会が増えれば、子どもだけでなく、成人の健康も守られる可能性があります」と指摘しています。


すでに区では保育園・小学校・中学校で調理技術を教えています。学校を卒業した子どもたちが親になったときに、「ベジファースト」を実践しやすくなりますね!

地域イベントの参加が運動習慣を高める

調査では「子どもの就寝時間が遅い」「朝食欠食」「運動不足」「登校をしぶる」などメンタルヘルスの悪化がそれぞれ相関していることも明らかになりました。

より良い生活習慣・運動習慣が自然と身につくためには、環境面の整備といったアプローチが必要も必要ですね。

近所のお祭りなどの地域イベントに参加している子どもは、運動習慣があったり、逆境を乗り越える力が高いなど、メンタル面でも良い効果があることが分かっています。

このことから藤原教授は、「『地域でのイベント参加』が子どもの運動習慣を高める点に着目し、子どもと地域とのつながりを増やす取り組みをさらに推進するべきです。

地域イベントへの参加が親以外のロールモデルにふれる機会や、新しい遊びとしての運動にふれる機会となり、運動習慣が高められる可能性があります」といいます。

ダイエット効果に注目されがちな「ベジファースト」ですが、子どもの健康的な成長もサポートできる方法と知り驚きました。こういった地域での取り組みが広がっていくと良いですね!

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
「ベジファースト」で糖尿病対策 東京・足立区の取り組みが奏功 - 2018年07月04日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028216.php
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