糖尿病ニュース
2018/08/06

災害時も要注意!「熱中症」と「エコノミークラス症候群」 予防のポイントとは

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こんにちは。ヘルスナビゲーターのたまきです。

今回は「熱中症」と「エコノミークラス症候群」について、こんな記事をご紹介いたします。

「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防 災害では緊急課題

7月は、西日本を中心に広範囲で記録的な大雨が続きましたね。被害を受けた地域では「熱中症」や「エコノミークラス症候群」の危険性が高まっています。

復旧作業中やたくさんの人が集まる避難所などでは、ふだん以上に対策を心がける必要があります。また他の地域でも、例年にない暑さで熱中症になる方が増えていますよね。

そこで今回は、「熱中症」や「エコノミークラス症候群」を予防するためのポイントをお伝えします。誰もがかかる可能性がありますが、適正な対策をすれば予防が可能です。みなさんも日頃から意識して対策をしましょう!

熱中症は予防できる!十分な対策を

熱中症は気温が高いなどの環境下で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。

特に糖尿病の人は、高血糖の状態が続くと神経障害や皮膚の血流障害が起こりやすく、熱中症の症状に気づきにくくなっている場合があるので要注意です。

また、消防庁の調査(2017年)によると、救急搬送された人の熱中症の発生場所は、住居がもっとも多く37%を占めています

熱中症というと屋外での対策に目がいきがちですが、屋内で熱中症を発症する人も少なくありません。節電で冷房の使用を控えたり、温度を高めに設定したりしている場合は、屋内でも熱中症を発症しやすいので十分に対策をしましょう。

【ポイント1】大量の発汗やめまいは熱中症の症状
日本救急医学会では、熱中症の症状を、重症度によってI度(軽症)からIII度(重症)までの3つに区分しています。

熱中症は急速に症状が進行して重症化するので、▼めまい・失神、▼筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、▼大量の発汗など、軽症の段階で早めに異常に気づき、応急処置をすることが重要です。

★ここが重要★もし熱中症かなと思ったときは
・すぐに医療機関へ相談、または救急車を呼びましょう
・涼しい場所へ移動しましょう
・衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げましょう
・塩分や水分を補給しましょう

(おう吐や意識がない場合はむりやり水分を飲ませないこと)

【ポイント2】熱中症予防のために 基本は「水分補給」をこまめにすること
「喉が渇く」のは「体内の水分が不足している」というサイン。汗と尿の量がいつもより少なくなったり、尿の色がいつもより濃くなったら要注意です。

運動中や運動後だけでなく、運動の前にも水分補給を心がけましょう。暑くて湿度が高い環境では、喉の渇きを感じてから水分を補給しても間にあわない場合があります。また寝る前や、起きた後にもコップ1杯程度の水分をとるようにしましょう。

コップ1杯程度の水分をとる

外出する際は直射日光を避け、汗を吸収してくれる吸水性に優れた素材の服や下着を着ると効果的です。また、えり元をなるべくゆるめて、熱気や汗が出ていきやすいように通気しましょう。


食事をきちんととれていれば、特に塩分をとる必要はありませんが、運動などで大量に汗をかいたり脱水気味のときには、低カロリーのスポーツドリンクや食塩を少し加えた水で塩分を補給する必要があります。

腎臓病・心臓病・高血圧などで、水分や塩分の摂取量が制限されている場合は、前もって適切な摂取量をかかりつけ医に相談しましょう。

【ポイント3】熱中症予防のために エアコンや扇風機を上手に活用
節電は大事ですが、熱中症になってしまっては元も子もありませんよね。エアコンは、タイマーなどを上手に利用しましょう。熱中症の危険を察知できない場合もあるので、体感に頼らず、温度計、湿度計で温度や湿度を確認し、室温は28℃以下に、湿度は70%以下を目安に調整しましょう。温度計や湿度計を活用し、温度や湿度が目に見えるようにしておくことも大切です。

また扇風機を使い室内の空気を程よく循環させると、エアコンの設定温度を低くしなくても室温を下げることができます。窓をすだれやカーテン、つる性植物を使った「緑のカーテン」などで覆い、直射日光を遮断するのも有効ですよ。

緑のカーテン

【ポイント4】熱中症予防のために 環境省が公開する暑さ指数(WBGT)を活用
環境省では熱中症予防情報サイトを開設し「暑さ指数(WBGT)」を5段階で公表しています。スマートフォンにも対応していて、無料のメール配信サービスも利用できます。

危険な場合は外出を避け、涼しい室内に移動することをおすすめします。熱中症は「暑さを避ける」「部屋を涼しくする」「休憩をとる」「水分をとる」「栄養をとる」で防げる気象災害です。

また屋外での運動は、気温が35℃以上の場合は中止することや、外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意することが大切です。

【ポイント5】熱中症予防のために 低ナトリウム血症に注意!
運動時に水やスポーツドリンクにより水分を過剰に摂取すると、「低ナトリウム血症」(EAH)に陥るおそれがあります。

低ナトリウム血症とは、汗とともにナトリウム(塩分)が失われ、血液中のナトリウム濃度が極度に低下した状態。頭痛や吐き気、食欲不振などの症状があり、重症化すると昏睡や痙攣などが現れることもあるのだそう。

気象庁の『熱中症予防情報サイト』では、「発汗量を超えた水分の摂取は危険をまねく。水分を過剰に摂取しないようにして、塩分の摂取も忘れないようにすることが重要」と注意を促しています。

十分に食事をとれない高齢者や、下痢をしている人などは、「経口補水液」で水分と塩分を補給すると効果的です。

座って長時間を過ごすときには「エコノミークラス症候群」にも注意

避難生活が続くと、エコノミークラス症候群にも気をつけなければなりません。わずか1日の避難でも起きるおそれがあり、家の中でじっとしている場合にも注意が必要です。

長時間狭い椅子に座ったままの状態を強いられると、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血のかたまり(静脈血栓)ができやすくなります。この静脈血栓が歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し肺の動脈を閉塞し、呼吸困難やショックを起こし、ときには亡くなってしまうこともあるのです。

エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)のメカニズム
エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)のメカニズム
 

ここで「エコノミークラス症候群は、飛行機で起こるものではないの?」と思った方はいませんか?

実は飛行機だけではなく、車や列車などで座席に座って長時間を過ごすときや、オフィスでのデスクワーク、長時間の会議などでも起こると考えられています。

特に糖尿病や高血圧、脂質異常症などのある人は、血糖や血圧のコントロールが不良であると血栓ができやすく、高齢者・肥満のある人・妊娠中や出産後まもない人・外傷や骨折の治療中の人・手術やカテーテルによる治療を受けた人でも発症リスクが上昇します。

エコノミークラス症候群を防ぐためには?

エコノミークラス症候群は適切な対策をすれば、100%近い確率で発症を防ぐことができます。

日本循環器学会によると、エコノミークラス症候群を予防するためにもっとも重要なのは、座ったまま過ごす時間が長引いたときには、立ち上がってウォーキングなどをして足の血行を良くすることだそうです。

▼シートに長時間、座った姿勢で眠らない、▼ときどき足首の運動を行う、▼ふくらはぎのマッサージを行う、▼十分な水分を補給する、▼脱水をまねくアルコールやコーヒーを控える、といった点にも注意しましょう。

また日本循環器学会は、「運動などがままならない場合には、弾性ストッキングを適切な指導の下、使用することで予防効果は高まる。歩行時の息切れ、胸の痛み、一時的な意識消失、あるいは片側の足のむくみや痛みなどが出現した場合には、早めの医療機関の受診がすすめられる」とも呼びかけています。

そして厚生労働省のサイトでは、エコノミークラス症候群の予防のための運動方法なども紹介していますので、長時間座っていることが多い方や、避難中で運動ができないという方もぜひ実践しましょう。たまきも仕事の合間にやってみたいと思います!

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防 災害では緊急課題 - 2018年07月10日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028237.php
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