糖尿病ニュース
2018/04/02

糖尿病リスクが約3割も低下!?「抗酸化物質」とは

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こんにちは。ヘルスナビゲーターのたまきです。

今回は、「抗酸化物質と糖尿病リスク」について、こんな記事をご紹介いたします。

糖尿病リスクを低下 「抗酸化物質」が豊富な野菜や果物が効果的

野菜や果物には、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれており健康に良い、ということはよく耳にしますし、こちらのサイトでも何度もご紹介してきましたよね。

そして最近、「抗酸化物質」の豊富な野菜・果物を十分に摂ることで、2型糖尿病のリスクが低下することが明らかになりました。

抗酸化物質」という言葉を1度は聞いたことがあるという方が多いかと思いますが、そもそも「抗酸化物質」とは何なのでしょうか?また、具体的に「抗酸化物質」を多く含む食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか?

健康にも影響する「活性酸素」とは?

私たちは「呼吸」によって体内に酸素を取り込み、エネルギーをつくっています。そして、体内に取り込まれた酸素の一部は、とても不安定で他の物質と反応しやすい、活性酸素フリーラジカル(他の原子や分子を酸化する力が強い分子)へと変わります。

この活性酸素は、少量であれば感染防御などの身体にとって不可欠な働きに対して重要な役割を果たします。しかし、活性酸素が増えすぎると血管内皮に障害が起き、動脈硬化が進行しやすくなるなどし、心筋梗塞や脳卒中、がん、炎症の原因となってしまうのです。

本来、私たちの体には活性酸素を抑える働きが備わっていますが、年齢を重ねるとともにこの働きは低下します。またストレス、たばこ、アルコールの飲み過ぎ、激しい運動、紫外線なども活性酸素が増える原因となります。

さらに、活性酸素の増加によって炎症が引き起こされると、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞も傷つき、適切な機能を果たせなくなります。

2型糖尿病の原因の1つは、慢性的な炎症であるため、このような活性酸素の増加は2型糖尿病とも関連があり、血糖値を維持するためには、生活習慣を見直すなど、活性酸素が増える要因を取り除くことが大切だといえるのです。

野菜や果物で「抗酸化物質」を補給

活性酸素の増加を防ぐためには、生活習慣改善のほか、「抗酸化物質」が効果的です。

「抗酸化物質」は、活性酸素の発生や働きを抑えたり、活性酸素そのものを取り除く物質のことであり、「抗酸化ビタミン」や「ポリフェノール」などが挙げられます。

野菜や果物には抗酸化物質が豊富に含まれており、1日に野菜を350g、果物を200g摂取することが推奨されています。日本の国民健康・栄養調査では、この量の野菜や果物を摂ると、カルシウム・カリウム・ビタミンC・食物繊維などの栄養素を十分に摂れることが分かっています。

「抗酸化ビタミン」と「ポリフェノール」とは?

抗酸化物質である「抗酸化ビタミン」や「ポリフェノール」について、もう少し詳しくご紹介します。

□抗酸化ビタミン
抗酸化ビタミンは、活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミンのことです。抗酸化ビタミンには、「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」などがあります。このうちビタミンAは「β-カロテン」として、野菜や果物に含まれており、活性酵素の発生を抑えたり、取り除く働きをしています。

□ポリフェノール
ポリフェノールには、「アントシアニン」「イソフラボン」「レスベラトロール」「カテキン」「テアフラビン」「クロロゲン酸」「ルチン」など、様々なものがあります。

そして、それぞれのポリフェノールは、具体的に以下の食物などに多く含まれています。

・アントシアニン:ブルーベリー
・イソフラボン:大豆
・レスベラトロール:赤ワイン
・カテキン:緑茶
・テアフラビン:紅茶
・クロロゲン酸:コーヒー
・ルチン:そば

抗酸化物質を摂ると糖尿病リスクが27%低下!?

フランス国立保健医学研究機構(INSERM)によって、「抗酸化物質」が豊富に含まれる食品を十分に摂ると、2型糖尿病のリスクが低下することが明らかになりました。

研究チームは、約6万4,200人のフランス人女性(平均年齢 52歳)を対象に、15年間にわたってアンケート調査などを実施。抗酸化物質の摂取量を解析し、2型糖尿病の発症との関連を調べました。

調査期間中に約1,750人が2型糖尿病を発症しました。そして、2型糖尿病と抗酸化物質の摂取量について解析を行った結果、以下のことがわかりました。

・ 抗酸化物質を多く摂取しているグループでは、摂取量が少ないグループに比べて、2型糖尿病のリスクが最大で27%低下
・ 抗酸化物質を1日に270mg摂取していると、2型糖尿病のリスクは低下
・ 1日に270mg以上の抗酸化物質を摂取しても糖尿病リスクには影響しない


今回の研究では、野菜や果物、紅茶、コーヒー、赤ワインに加えて、ブルーベリーやストローベリー、クルミやヘーゼルナッツなどのナッツ類などが、抗酸化物質が特に多く含まれる食品を摂ることが有効である可能性があるとされています。

抗酸化物質がインスリン抵抗性を改善?

研究を行ったガイ ファグラジィ氏は、「それぞれの栄養素がどのように2型糖尿病のリスクに影響をもたらすかを解明するのは難しいのですが、抗酸化物質が豊富に含まれる食品を摂ると良い効果を得られることは明らかです」と、話しています。

また「抗酸化物質は血糖を下げるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性の改善にも役立っている可能性があります。」とも述べています。

これらの研究結果から、「抗酸化物質」を摂ることで糖尿病のリスク低下が期待できることがわかります。野菜や果物、コーヒー、紅茶など比較的摂取するのが簡単なものが多いのも嬉しいですね。たまきも意識して食事をしてみようと思います。

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
糖尿病リスクを低下 「抗酸化物質」が豊富な野菜や果物が効果的 - 2018年01月25日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/027727.php
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