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将来もイキイキと過ごすためには、「オーラルフレイル」予防が大事! ~研究員が教える豆知識 VOL.4~

2017/11/20

こんにちは。サンスター研究員の関根です。

研究員が教える豆知識 第4弾の今回は「オーラルフレイル」についてご紹介します。

こんな症状に心当たりはありませんか?

・食事でよく食べこぼすようになった
・固いものが噛めなくなり、むせることも増えた
・口の中が乾いて滑舌も悪くなったようだ

みなさんは、このような症状はありませんか?

ささいなお口のトラブルですが、こうした状態が続くようであれば、それは歯や口の働きの軽微な衰え、つまり『オーラルフレイル』の可能性があります。

「オーラルフレイル」とはどんなもの?

「フレイル」とは、虚弱や脆弱などを表す「Frailty(フレイルティ)」に由来する言葉であり、「筋力や心身の活力(運動機能や認知機能など)が低下した状態」のことを指します。フレイルは健康と要介護の間の段階にありますが、フレイルの段階で気づき、適切な対策をとることでフレイルから健康な状態に戻ることができます。

フレイル段階図

そして、このフレイルの症状の中で比較的早い段階で起こるものが「お口を介した体の衰え」、すなわち『オーラルフレイル』なのです。オーラルフレイルは、フレイルの初期段階、前フレイルであらわれるため、“老化のはじまりを示すサイン”としても注目されてきています

つまり、フレイルの初期段階でオーラルフレイルに早く気づき、予防や改善の努力をすることが、要介護状態に陥ることなく、健やかで自立した暮らしを長く保つために、とても重要なのです。

健康寿命を延ばすための最新研究をご紹介!

東京大学高齢社会総合研究機構の辻特任教授、飯島教授らは、2012年から日本人の高齢者を対象として大規模な健康調査を行っています。そして研究結果の1つとして、身体のフレイル予防のためには、(1)栄養(食/口腔機能)、(2)運動(身体活動、歩く)、(3)社会参加(就労、余暇活動、ボランティア)が重要であることがわかりました。

このことからも、健康寿命に“口”が関わっていることが、よくわかりますよね。

オーラルフレイルが進むと、話すことが減るだけでなく、栄養状態が悪化して筋肉がやせ、その結果、体力が低下して外に出かけることも少なくなってしまいます。つまり歯や口の働きは、「社会とつながる」ための重要な役割を担っているのです。

長い人生をすこやかに過ごすためには、早い時期から“オーラルフレイル”を予防・改善することが大切です。

どうやって、オーラルフレイルを予防するの?

オーラルフレイルへの対策として 、自分で実践できる「セルフケア」には大きく2つあります。
1つは、お口の中を清潔に保って今ある歯を大事にすること。2つめは、口腔機能、つまり歯と口の働きの維持・改善に努めることです。

それでは2つの方法を具体的にご紹介します!

対策① 今お口に残っている歯を大事にしましょう。

歯を失うとオーラルフレイルになりやすくなるため、今ある歯を大事にしましょう。

歯が抜ける主な原因である虫歯や歯周病から歯を守るためには、お口の中をいつも清潔に保つことが大切です。特に糖尿病患者さんは、歯周病になるリスクが一般の人よりも2.6倍高いため、より注意する必要があります。

お口を清潔に保つためには、適切なブラッシング(歯とハグキの間の清掃)と、歯間ブラシ(歯と歯の間の清掃)の両方による歯周プラーク(歯垢)の除去が不可欠です。また、デンタルリンス(洗口液・液体ハミガキ)なども上手に使って、日々のオーラルケアに楽しく変化をつけて取り組みましょう。

※歯石の除去は、セルフケアで対処することができません。かかりつけの歯科医をもって、定期的にクリーニングと検診を受けましょう。

対策② 口腔機能の維持・改善につとめましょう。

普段何気なく行っていることが多い、噛む、飲み込む、声を出す、笑うためには、唇や舌など口周辺の多くの筋肉をスムーズに動かす必要があります。筋肉や唾液腺がしっかり働く健やかな口腔機能を維持するために、「口と舌の体操」によって筋肉を維持するとともに、「唾液腺マッサージ」によって唾液を出しやすくしましょう。声に出して本を読む、カラオケで元気に歌うなども口の体操に有効ですよ。お口が乾いて困る場合は、保湿剤を用いながら乾燥を緩和しましょう。保湿剤には、洗口液タイプやスプレータイプがありますので、状況合わせて使い分けると便利です。

みなさんも毎日の歯みがきやお口の体操を実施して、「オーラルフレイル対策」を始めてみませんか?

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